使いすてカイロについて


 

冬の寒い季節の屋外のレジャー、夏のエアコンが効きすぎて寒いオフィスで一年中私たちに役立ってくれるカイロ。そんな身近な存在の使いすてカイロのことを教えます。


使いすてカイロはどうしてあたたまるの?

 

◉発熱の仕組み

 

鉄を濡れたまま放置しておくとサビが出るのは日常よく目にすることです。これは鉄の酸化、つまり鉄が空気中の酸素と反応して酸化鉄になる化学反応なのです。

化学反応が起こるときに出る熱を利用したものが「使いすてカイロ」です。

 

 

◉使いすてカイロの構造

 

発熱温度や発熱時間は、通気量と中身のブレンド具合でコントロールされています。発熱の状態をよくするために、鉄粉、塩類、活性炭、保水剤の粒の細かさや種類などを工夫しています。

 

 ◉各成分の役割

 

【鉄粉】

サビることにより発熱する。

 

【水・塩類】

鉄粉のサビる速度を速める。

 

【活性炭】

空気中の酸素を吸着して、酸素の濃度を高める。(鉄が早くサビる)

 

【保水剤】

水で鉄粉がベタベタするのを防ぐために水を含ませておくもの。観葉植物の保水土として利用されるバーミキュライトが使われることが多い。

 



使いすてカイロの歴史


使いすてカイロの表示を見てみよう

 

外袋に表示してある温度や持続時間は、日本産業規格(JIS)で定められた方法により測定され、東京都条例で定められた方法で表示された製品の品質を管理するための数値です。

 

※実際に使用したときの体感温度ではないので、ご家庭でご使用中にカイロに温度計をあてて測っても、表示温度になるとは限りません。

 

  意味 製品規格
最高温度

ご使用時の安全性を考慮し、測定したサンプル10個の最高値に係数を加えた値で、ほとんどの製品が到しない温度。

上限:表示温度を超えないこと

下限:表示値の-30%以内

平均温度 測定したサンプル10個の40℃以上を持続する間の平均温度 表示値の±10%以内
持続時間 測定したサンプル10個のうちの8個(最長と最短を除く)の40℃以上を持続した時間の平均 表示値以上であること